最強のふたり

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デイサービスで知り合って仲良くなったMさんとは、もし病気になっていなかったら知り合うこともなかったし、そしてたぶんこんなに親しくなる事もなかっただろうと思います。

初めて会ったのは3年前、運転手と助手の他に6〜8人位が乗る デイサービスの送迎車に、利用の曜日を変えたMさんがいて、私が隣に座った時でした。

聞いていいものかと迷いながら「どこがお悪いのですか?」と、私から話しかけました。

「元の病気は癌なんですが、それは治ってもう退院という時に微熱が下がらなくて、そのまま10ヶ月眠り続けました。目が覚めて主人に言った最初の言葉は、『私の年金おりてる?』だったの」

それから私と彼女は意気投合し、友達になりました。

年齢は彼女が1歳上で、デイサービスの利用者の中では若い方です。ふたりとも身体障害者ですが認知症はなく、口は達者でよく喋り、よく笑います。

が、似ているのはそこまで。家庭環境から趣味や嗜好まで全く違います。一番違っているのは、彼女がアウトドア派で私がインドア派ということかな。私は運動音痴だけど彼女はプロのボーラーなのです。。と言っても、中山律子さんのギャラが200万のころ、彼女は3万だったとか。でもまぁ、正真正銘のプロに間違いありません。(ちなみにその時のコーチが現在のご主人だとか)

病気になる前はゴルフに夢中で、米軍の基地内にある座間、多摩ヒルでプレーした月例でのハンデ 7が、最高記録だとか。ゴルフを知らない私には分からないまでも、女性のプレーヤーとして凄いのだろうなとは察せられます。

対して何の才能もない私は、夫の画廊を手伝って働いていたので、ほとんど外には出ませんでした。門前の小僧で少しは美術に詳しくはなりましたが。

病気になる前は洋裁を教えたり織物や彫金を習ったり、文章を書く事も好きでした。

トホホ、Mさんに比べたらお恥ずかしい経歴です。

こんなに違う二人が、どうしてあっという間に気が合い、こんなに仲良くなったのでしょうか?

一つだけ思うことは、同じように病を持って、同じように現実を受け入れて、同じように前に向かって行こうとしていること。

今デイサービスでの私たちは、彼女がいろんな情報を仕入れてくるのが上手です。あの人はこう、この人はこう、と。それを聞く私は父親譲りの無鉄砲で、あっちやこっちでやっつけて回っています。たぶんそれが直接か間接かの所為で、デイへ来なくなった人が2~3人はいるかも。

全く最強のふたりは、はた迷惑なふたりでしようね。

でも退屈な毎日を笑い飛ばすにはいいでしょ? これからも頑張りますわよ。

 一ヶ月程もブログを書かなかったので、はてなさんからメールが届きました。

それで慌てて書き始めて、もっと短くするつもりでしたが---。更新していない間も覗いてくださった方、有難うございました。

短くても、もう少し早く更新できるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。